1Fでは、作業を終えたみなさまが、少しでも疲れをいやしていただけるよう、休憩所の整備を進めています。来年4月には、大型休憩所3階に、個室を30室備えたシャワー室ができあがる予定です。12月からはじまる工事では、しばらくご不便をおかけします。また、シャワー室の工事にともなって、現在3階にある食堂は12月から2階に移ります。そのため、仕事からもどったのち、階段を上がらずに食堂に行けるようになります。
また、1Fにおける仕事に対して、厚生労働省が安全管理のための新しいガイドラインを定めました。このガイドラインでは、すでに定められている内容に加えて、安全衛生教育、被ばく量の減少、健康管理などに対する対策を、さらに充実させるよう求めています。このガイドラインを受け、引き続きみなさまが安全に、かつ安心して働いていただけるよう努めてまいります。
放射性物質により汚染した地下水が海に流れるのを防ぐことを目的とした「海側遮水壁」については、10月26日に作業が終わり、壁を完全に閉じることができました。
また、前号で完成を報告した建屋周辺の井戸(サブドレン)からの地下水のくみ上げを、9月3日に開始いたしました。くみ上げた地下水は、専用の設備で浄化したのちに、第三者機関でも水質を調査して、あらかじめ取り決めた運用目標内であることが確認されたうえで、港湾内に排水いたしました。引き続き、運用目標を守ってまいります。
一方、汚染水をためるタンクのうち、H1東エリアにあった旧型のフランジタンクは、6月から解体作業を続けてまいりましたが、10月28日に12基すべての解体が終わりました。引き続き、別の場所のフランジタンクの解体を続け、安全性の高い新しいタンクに交換してまいります。
1号機の原子炉建屋では、10月5日に建屋カバーの屋根パネルを取り外す工事が終わりました。この工事にともなう敷地周辺での放射性物質濃度の異常な変化は確認されていません。今後は、上部に残るがれきを取り除くための調査や工事準備を進めていきます。
3号機では、使用済燃料プールからの燃料取り出しに向むけて、がれきを取り除く工事を進めています。10月15日には、使用済燃料プール内にある大型がれきの1つである原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器(CUW F/D)ハッチ蓋を撤去しました。これにより、燃料ラック上の大型がれきの撤去が完了しました。