2016年3月8日
大きな功績をあげた作業チームに感謝状が贈られます
1Fで働く作業員の皆さまの奮闘にお応えするために、今年の4月に開かれる福島第一廃炉国際フォーラムでは、すぐれた功績をあげた作業チームに対して、感謝状が贈られることが決まりました。また、1Fをさらに安心して働ける場にするために、1月4日までに線量率モニターを86台に増やしました。
原子炉については燃料取り出しの準備が着々と進んでいます。1号機で建屋カバーの鉄骨の取り除き、3号機では燃料取り出しのための訓練が始まりました。
感謝状の授与
厳しい環境のもと、1Fにおいて廃炉・汚染水対策の仕事をしている作業員の方々の努力に応えるとともに、その内容を世の中に広く知っていただくため、特にすぐれた功績をあげた作業チームに対して感謝状が授与されます。2015年度に仕事をされた作業チームの中から、その成果や貢献の内容をもとに選ばれ、4月に開かれる福島第一廃炉国際フォーラムにおいて、感謝状が手渡されます。
線量率モニターの追加
1Fで働く作業員の方々が、作業する場所での線量率を正確に知ることができるよう、1月4日までに線量率モニターを追加しました。20台から合計86台になり、場所ごとの線量率がリアルタイムで分かるようになりました。すべての線量率モニターの数値は、免震重要棟および入退域管理棟内の大型ディスプレイでも確認できます。
陸側遮水壁の海側の工事が終了
汚染水を海に流さないための陸側遮水壁は海側の配管への冷却材の充填を含め、工事が完了。これにより、陸側遮水壁の凍結のための準備が整いました。
雑固体廃棄物焼却設備の「ホット試験」開始
雑固体廃棄物焼却設備は、使用済みの保護衣などを安全に焼却するための施設です。模擬廃棄物を使った焼却試験(コールド試験)が、今年の1月22日に終わりました。2月からは実際の廃棄物を使った焼却試験(ホット試験)が始まります。その結果を見て、年度内に本格的に運用を開始する予定です。
1号機について
- 原子炉建屋カバーの解体作業
原子炉建屋カバーの解体作業のうち、すでに屋根パネルの取り外しがすべて終わり、今後は、ガレキ撤去の際にほこりなどが飛び散らないよう、水をまくための設備を設置します。それに先立ち、今年1月8日から、設置のじゃまになる鉄骨を取り除く作業を進めています。
3号機について
- 600tクローラクレーンの点検・修理
昨年11月23日に、原子炉建屋の南側に設置した600tクローラクレーン2号機に作動油レベルの低下が見つかったため、点検・修理を行って1月21日に元の位置に戻しました。その間、クローラクレーンが1台となったため、オペレーティングフロア除染作業を中断していましたが、1月15日に再開しました。 - 燃料取り出しの訓練開始
3号機のオペレーティングフロアは線量が高く、使用済燃料プール内の燃料ラックにはガレキが積み重なっています。そのため、遠隔操作でガレキの取り除き、燃料取り出しなどを行わなくてはなりません。これまでにない作業であることから、その作業を安全・確実に行うため、模擬燃料プールを使って遠隔操作の訓練を行いました。
詳細は下記URLよりご覧ください。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/roadmap/index-j.html