1Fで働く作業員の皆みなさまの奮闘ふんとうにお応こたえするために、今年の4月に開かれる福島第一廃炉国際こくさいフォーラムでは、すぐれた功績こうせきをあげた作業チームに対して、感謝状かんしゃじょうが贈おくられることが決まりました。また、1Fをさらに安心して働ける場にするために、1月4日までに線量率せんりょうりつモニターを86台に増ふやしました。

　原子炉については燃料ねんりょう取り出しの準備が着々と進んでいます。1号機で建屋カバーの鉄骨てっこつの取り除のぞき、３号機では燃料ねんりょう取り出しのための訓練が始まりました。

感謝状かんしゃじょうの授与じゅよ

　厳きびしい環境かんきょうのもと、1Fにおいて廃炉・汚染水対策おせんすいたいさくの仕事をしている作業員の方々の努力に応こたえるとともに、その内容ないようを世の中に広く知っていただくため、特にすぐれた功績こうせきをあげた作業チームに対して感謝状かんしゃじょうが授与じゅよされます。2015年度に仕事をされた作業チームの中から、その成果や貢献こうけんの内容ないようをもとに選ばれ、4月に開かれる福島第一廃炉国際こくさいフォーラムにおいて、感謝状かんしゃじょうが手渡てわたされます。

線量率せんりょうりつモニターの追加

　1Fで働く作業員の方々が、作業する場所での線量率せんりょうりつを正確せいかくに知ることができるよう、1月4日までに線量率せんりょうりつモニターを追加しました。20台から合計86台になり、場所ごとの線量率せんりょうりつがリアルタイムで分かるようになりました。すべての線量率せんりょうりつモニターの数値すうちは、免震重要棟めんしんじゅうようとうおよび入退域管理棟内にゅうたいいきかんりとうないの大型ディスプレイでも確認かくにんできます。

陸側遮水壁しゃすいへきの海側の工事が終了しゅうりょう

　汚染水おせんすいを海に流さないための陸側遮水壁しゃすいへきは海側の配管への冷却材れいきゃくざいの充填じゅうてんを含ふくめ、工事が完了かんりょう。これにより、陸側遮水壁しゃすいへきの凍結とうけつのための準備じゅんびが整いました。

雑固体ざつこたい廃棄物はいきぶつ焼却しょうきゃく設備せつびの「ホット試験」開始

　雑固体ざつこたい廃棄物はいきぶつ焼却しょうきゃく設備せつびは、使用済ずみの保護衣ほごいなどを安全に焼却しょうきゃくするための施設しせつです。模擬廃棄物もぎはいきぶつを使った焼却しょうきゃく試験(コールド試験)が、今年の1月22日に終わりました。2月からは実際じっさいの廃棄物はいきぶつを使った焼却しょうきゃく試験(ホット試験)が始まります。その結果を見て、年度内に本格的ほんかくてきに運用を開始する予定です。

1号機について

• 原子炉建屋カバーの解体かいたい作業
  原子炉建屋カバーの解体かいたい作業のうち、すでに屋根パネルの取り外しがすべて終わり、今後は、ガレキ撤去てっきょの際さいにほこりなどが飛び散らないよう、水をまくための設備せつびを設置せっちします。それに先立ち、今年1月8日から、設置せっちのじゃまになる鉄骨てっこつを取り除のぞく作業を進めています。

3号機について

• 600tクローラクレーンの点検てんけん・修理しゅうり
  昨年11月23日に、原子炉建屋の南側に設置せっちした600tクローラクレーン2号機に作動油レベルの低下が見つかったため、点検てんけん・修理しゅうりを行って1月21日に元の位置に戻もどしました。その間、クローラクレーンが1台となったため、オペレーティングフロア除染じょせん作業を中断ちゅうだんしていましたが、1月15日に再開さいかいしました。
• 燃料ねんりょう取り出しの訓練開始
  3号機のオペレーティングフロアは線量が高く、使用済燃料しようずみねんりょうプール内の燃料ねんりょうラックにはガレキが積み重なっています。そのため、遠隔操作えんかくそうさでガレキの取り除のぞき、燃料ねんりょう取り出しなどを行わなくてはなりません。これまでにない作業であることから、その作業を安全・確実かくじつに行うため、模擬燃料もぎねんりょうプールを使って遠隔操作えんかくそうさの訓練を行いました。

詳細は下記URLよりご覧ください。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/roadmap/index-j.html