2016年6月1日
今年度はさらなる安全への取り組みを進めましょう
2015年度(2015年4月~2016年3月)に熱中症や怪我をされた方は38人でした。2014年度とくらべて40%減っていますが、38人のうち約半数が1Fに来て1年未満の方です。
熱中症になった12人のうち20~30代が9人。また、10人が1Fに来て1年未満の方です。すぐに気づかなかったり、無理をして作業を続けたのが原因だと考えられます。その他の災害原因を調べたところ、危険な作業の把握不足、ルール違反、設備の整理・整頓不足が主なものでした。2016年度は、これまでの活動に加えて、KYビデオを活用したKY教育、新しく1Fに来た作業員への教育などを進めていく予定です。
(A)敷地内線量の低減について
1F敷地内の除染作業は順調に進んでいます。3月末までに1~4号機の建屋周辺などを除き、目標値である毎時5マイクロシーベルト以下になっていることが分かりました。
(B)陸側遮水壁の状況
3月31日から海側および山側の一部の凍結を始めました。その後、地中の温度が少しずつ低くなっていることから、順調に経過していると考えられます。今後も、引き続き観察を進めます。
(C)1号機原子炉建屋カバー内に水を撒くための設備工事を進めています
原子炉建屋上部に残るガレキの撤去作業において、ダストが飛び散らないよう、水を撒くための設備工事を進めています。4月6日からは、その一部であるノズル部の設置を開始し、4月28日までに全13本の設置が完了しました。
(D)3号機原子炉建屋最上階へ遮へい体の設置を始めました
使用済の燃料を取り出すためのカバーの設置に向けて、原子炉建屋最上階の線量を減らす工事を進めています。予定した除染作業がほぼ終了し、4月12日からは遮へい体を設置する工事を始めました。
(E)感謝状を授与されたチームが総理大臣を表敬訪問
第1回「福島第一廃炉国際フォーラム」にて、廃炉・汚染水対策に大きな功績をあげたとして、総理大臣名の感謝状を授与されたチームが総理大臣を表敬訪問しました。
◇夏になる前から熱中症に注意しましょう
2015年度は、4月と5月に1人ずつ、6月に2人という早い時期から熱中症が発生しました。2016年度は、梅雨明けからお盆までの期間を要注意時期として早いうちから熱中症対策に取り組みましょう。