2016年9月5日
少しでも働きやすい職場を目指して工夫を重ねています
1F構内の管理対象区域では、放射線量が低い順にグリーン、イエロー、レッドの3つのゾーンに分けて必要な装備を定めています。この3つのゾーンに分けて以降、安全性を保ったまま、全体的に過剰装備の改善傾向がみられています。
また、ホームページ上で2つの新しい情報公開が始まりました。1つは、1F敷地境界近くの8カ所に設けたダストモニタの値の表示。もう1つは、1F構内の9カ所で毎月1回撮影し、その変化を比較する定点撮影です。
2号機では、原子炉内で溶け落ちた燃料の調査結果が出ました。その燃料の大部分が圧力容器の底にとどまっていると推定されます。
◇作業環境の改善について
3月8日に管理対象区域を3つに分けてから、カバーオール(防護服)の使用量が減少(約8000→約4000着/日)しました。全面マスクの使用率も減少(約66%→約47%)し、使い捨て式防じんマスクの使用率が上昇(約28%→約48%)と過剰装備の改善傾向を確認しました。また、協力企業の要望・意見を参考に改善を実施しています。
(A)敷地境界付近のダストモニタ計測状況について
1F周囲の影響をすぐに分かりやすく示せるように、敷地の境界近くにある8カ所のダストモニタの値をウェブサイトでリアルタイムに公開しています。
https://www4.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/dustmonitor/index-j.html
- 「定点観測アルバム」
建物や設備など1F構内の9カ所で、毎月1回同じ場所から写真を撮影しています。作業の進み具合がひと目で分かると同時に、大切な記録としての役割もあります。7月12日から「定点観測アルバム」として、ホームページで公開しています。
http://www.tepco.co.jp/decommision/about-f-nps/album/index-j.html
(B)1・2号機排気筒ドレンサンプピット調査開始
昨年のリスク総点検で、調査が必要とされた 1・2号機排気筒ドレンサンプピットについて、8月中旬~下旬から遠隔操作ロボットなどを使って水位や水質の調査を実施しました。
(C)2号機
3月22日~7月22日に宇宙線由来のミュオンを用いた測定を行った結果、溶け落ちた燃料の大部分が、圧力容器底部にとどまっていると推定されます。
◇3号機
- オペレーティングフロアの除染・遮へい工事
燃料取り出し作業に向けて、オペレーティングフロアの線量を、有人作業ができる値まで下げるため、除染と遮へい体設置を進めてきました。除染は、6月10日にすべての工区で完了。遮へい体設置は、9月中に完了する予定です。 - 逆洗弁ピット屋根かけ完了
1~4号機タービン建屋東側に設置されている逆洗弁ピットのうち、放射線量が高い3号機逆洗弁ピットについては、たまり水を6月22日~27日に移送するとともに、雨水の流れ込みを抑えるための屋根を7月9日に設置しました。すでに1号機にも屋根を設置済みです。