2016年10月5日
労働環境の改善に向けたアンケートのご協力、ありがとうございました
今年も1Fの労働環境を改善するためのアンケートを実施しました。11月までにアンケート結果を取りまとめ、結果をご報告いたします。
また、1~3号機の原子炉からの燃料取り出しに向けて作業が進んでおります。1号機においては、ガレキを取り除くため、壁パネルの取り外しが始まりました。2 号機では、貫通部(X-6ペネ)周辺の線量を下げる方法と手順が決定しました。
◇労働環境の改善に向けた作業員アンケート
毎年定期的に行っているアンケートは、今年で7回目となりました。今回は、前回までのものにくらべて、見やすく答えやすいように工夫しましたがいかがでしたか。
これまでも、アンケートの結果をもとにして、休憩所、食堂、売店の設置などを進めてきました。今後とも、アンケート結果をもとにして、労働環境の改善を進めていきますので、ご協力をお願いいたします。
◇廃炉に関する新しい技術やアイデアの募集
1Fの廃炉作業にあたっては、これまでも国内・国外の技術を活用してきました。今後とも全世界の英知を結集するために、技術提案ホームページ「TEPCO CUUSOO」内で、広く技術やアイデアを募集しています。日本語と英語に対応しており、8月25日から開始しております。
◇雑固体廃棄物焼却設備の運転を一時停止
1F構内の雑固体廃棄物焼却設備は、A系・B系の2系統で運転しておりますが、8月10日、B系で水滴が落ちていることを発見しました。調査したところ、伸縮継手に小さな穴があることがわかり、運転を停止しました。ほかの伸縮継手も調査した結果、A系・B系ともに割れが見つかりましたので、A系についても停止しました。
設備のある建物は、外気よりも低い気圧となっているため、外部への放射性物質の影響はありませんでしたが、原因を調査したうえで、対策を実施してまいります。
◇連続ダストモニタの警報が発⽣した原因が判明
8月2日、敷地境界にあるモニタリングポスト7番近くの連続ダストモニタで、3回にわたって放射線量が高いことを示す「⾼」警報が発⽣しました。また、8月22日には、モニタリングポスト8番近くの連続ダストモニタで「⾼」警報が発⽣しました。
原因を調べたところ、検出器の取り付け部分に結露があったために、誤って異常な値になってしまったことがわかりました。結露への対策をとるとともに、定期的なパトロールを実施いたします。
◇1号機について
使用済燃料プールから燃料を取り出すには、原子炉建屋の上に積もったガレキを取り除く必要があります。そのため、9月から建屋カバーの壁パネルの取り外しが始まりました。取り外すパネルは全部で18枚。最も大きいパネルは23m×17m、重さは約20トンです。約3カ月かけて全部の壁パネルを取り外し、その後は、建屋カバーの柱と梁を改造して、防風シートを設置予定です。
◇2号機について
原子炉格納容器の内部調査に向けて、貫通部(X-6ペネ)周辺の線量低減を検討しました。その結果、遠隔取り付け可能な新しい遮へい体(放射線を通さないパネル)を設置することで、追加の除染をする方法にくらべて、短時間で作業の終了が見込まれています。また、被ばく線量の低減も期待されています。