2017年3月3日
1F全体がさらに一体となって作業を進める環境が整いました
◇協力企業棟の運用が始まりました
これまで新事務棟として使われていた建物が、協力企業棟として使われることになり、2月20日から協力企業のみなさまの移転が始まりました。1Fに関係する企業が近い場所で仕事をすることにより、さらに1Fが一体となって廃炉作業を進める環境が整いました。
◇1号機の原子炉格納容器の内部調査を行います
自走式調査装置
2015年4月の調査によって、ペデスタル(原子炉圧力容器を支える基礎)外の地下階に、溶け落ちた燃料が広がっている可能性があることがわかりました。そこで、この3月にロボット(自走式調査装置)を使って、原子炉格納容器の内部の調査を行います。格納容器の貫通孔(X-100Bペネ)からロボットを入れ、1階グレーチング(溝付きの床)の溝からカメラや線量計を吊り下ろして、地下階の状況を確認します。
◇2号機の原子炉格納容器の内部調査を行いました
2月16日までに、ロボット(自走式調査装置)を使って、ペデスタル(原子炉圧力容器を支える基礎)内に落ちた燃料の状況を調査しました。その結果、ペデスタル内のグレーチングに壊れている部分があったり、ペデスタルの内外にさまざまなものが積み重なっていることがわかりました。今回の調査で得られた結果をもとにして、今後の方針を検討していきます。
◇3号機の燃料取り出し用カバー設置に向けた工事が進んでいます
最上階オペレーションフロアに燃料取り出し用カバーを設置する工事に向けて、1月から準備作業が始まりました。2月13日には、カバーを建屋に取り付けるためのストッパーの設置が終わっています。3月からは、オペレーションフロアをまたぐ形で、FHMガーダー(燃料取り出しに使用する鉄骨の構造物)を設置します。
◇3号機原子炉への冷却水の量を減らしています
原子炉建屋内の汚染水処理を進めるために、すでに注水量を減らした1号機と同様に、3号機でも毎時4.5㎥から注水量を減らし、目標の毎時3.0㎥に達しました。原子炉圧力容器内や底部の温度に異常はありません。
また2月7日より、1~3号機原子炉に関して、温度をはじめとするリアルタイムのデータを公開し、その変化を示したグラフを1時間ごとに更新しています。
◇陸側遮水壁で補助工法を進めています
陸側遮水壁の山側では、まだ凍結していなかった7カ所の段階的な凍結を行っています。うち2カ所は12月3日に凍結を開始し、補助工法を2月に終えました。その結果、補助工法を行った範囲では、0℃以下となっています。
今後は、残りの5カ所のうち4カ所の凍結を開始する予定です。また、凍結を効率的に進めるため、必要な部分にあらかじめ補助工法を実施しています。