◇3号機の燃料取り出し用カバー設置が本格化してきました

　燃料取り出し用カバー設置工事では、ストッパの設置が終わり、3月1日からはFHMガーダ(燃料取り出しに使用する鉄骨てっこつの構造物)の設置が始まっています。部品は小名浜港から船で輸送しており、今後は、作業床・走行レール、ドーム屋根・燃料取扱機・クレーンの順で設置する予定です。

◇「4ｍ盤ばん」が一般服いっぱんふくで作業できるエリアになりました

　1～4号機建屋の海側にある「4m盤ばん」では、ガレキ撤去てっきょやフェーシング(地面の除染じょせんと舗装ほそう)を進めた結果、放射線ほうしゃせん量が低下しました。そのため、3月30日から、「4ｍ盤ばん」を一般服いっぱんふくで作業できるエリア(グリーン・ゾーン)に変更へんこうしました。

◇1号機タービン建屋内にたまった水を取り除のぞきました

　これまでの作業によって、一番下の階まで滞留水たいりゅうすい(たまり水)を取り除のぞくことができました。この経験をもとに、2～4号機のタービン建屋などでも、滞留水たいりゅうすいの取り除のぞき作業を進め、2020年にはすべての建屋内で水を取り除のぞくことを目指します。

◇2号機原子炉げんしろへの注水量を減らしました

　1号機、3号機に続き、2号機原子炉げんしろへの注水量を、3月22日から毎時3.0m³に減らしました。建屋内の滞留水たいりゅうすいを、なるべく早くきれいにすることが目的です。

◇陸側遮水壁しゃすいへきの状況じょうきょう

　陸側遮水壁しゃすいへき(山側)では、これまで凍結とうけつしていなかった箇所かしょのうち、3月3日に4カ所の凍結とうけつを開始しました。これにより、まだ凍結していないのは1カ所を残すのみとなりました。

◇建屋への水の流れ込こみの減少

　地下水バイパス、サブドレン・陸側遮水壁しゃすいへきなどの対策たいさくが整ったために、建屋への地下水や雨水の流れ込こみは大きく減りました。対策たいさく前は1日に400m³ほどだったのが、2017年3月の平均では1日に120m³まで減り、ほぼ目標を達成しました。