2017年5月17日
2号機の建屋内滞留水の状況
◇2号機の状況
4/3~13に建屋内滞留水の処理を進めるため、高線量の汚染水が貯留している復水器内のホットウェル天板上部の水抜きを行い、移送を完了しました。
今後も1号機の建屋内滞留水除去の経験を踏まえ、処理をすすめていきます。
◇国際共同研究棟の開所
4/23にJAEA※国際共同研究棟が富岡町に開所しました。国内外の英知を結集させ、安全かつ確実に廃止措置等を行うための研究開発と人材育成を行う中心拠点となります。
※JAEA:日本原子力研究開発機構
◇1号機建屋カバー解体工事の進捗
原子炉建屋上部のガレキ撤去時のチリやホコリが舞うのをおさえるため、建屋カバーの梁に暴風シートを設置する予定です。
3/31より柱・梁の取外しを開始し、5月の完了を予定しています。
現場及び敷地境界付近に設置されたダストモニタでは、作業に伴って大きく数字が変わったことは確認されていません。
◇3号機原子炉内燃料デブリ調査
5月より宇宙線由来のミュオン(素粒子の一種)を用いた測定を開始します。
1,2号機と同様のミュオン透過法にて行い、測定状況に応じて、後日、結果報告を行います。
◇排気筒東側の臨時点検
これまで点検できていなかった1/2号機、3/4号機の排気筒の東面の約50m以下について、タービン建屋屋上からの写真撮影による臨時点検を行いました。
1/2号機は、東面45m付近に破断箇所を確認しました。東面以外には損傷がないため、排気筒全体の倒壊の危険性が増すものではないと推定しました。
3/4号機については、今回の点検では、破断・変形箇所は確認されませんでした。
<腹水器からの水抜き状況>