2018年5月17日
2号機原子炉建屋西側開口の設置作業開始
2号機では、使用済燃料プール内の燃料取り出しに向けて、原子炉建屋上部を解体する計画です。解体に先立ち、放射性物質の飛散抑制策等を検討するため、オペレーティングフロア※内で線量・ダスト濃度等を測定します。
4月16日からオペレーティングフロア※内へアクセスするための開口設置作業を開始しました。4月16、17日に原子炉建屋西側の壁に直径10cm程度の穴を開け(コア抜き)、内壁面の汚染状況を確認したところ、入域実績がある原子炉建屋1階の汚染密度と同程度であることが確認できたため、4月18日からコア抜き・目地切り作業を開始しました。作業にあたり、飛散防止剤散布等のダスト飛散抑制策を実施しており、放射性物質濃度を監視しているモニタ等に有意な変動はありません。
今後、コア抜き・目地切りを進め、5月下旬から遠隔無人重機による開口部分の壁解体作業を開始します。引き続き、安全を最優先に作業を進めます。
※点検や燃料の交換等を行う原子炉建屋の最上階
◇一般作業服エリアの拡大
これまで防護服の着用が必要であった、1-4号機建屋の周辺道路等について、継続的に空気中のダスト濃度がマスクの着用基準を下回っていることから、5月から「一般作業服エリア」に変更します。
今回の変更に伴い、構内道路の全てにおいて、現場パトロール等の汚染を伴わない作業員が一般作業服のまま作業に従事できるようになります。これにより、作業時の負荷を軽減し、安全性と作業性を向上します。
◇自動運転EVバスの運用開始
福島第一原子力発電所構内のインフラを整備し、廃炉事業をより円滑に進めるため、4月18日に自動運転EV※バスを導入しました。当面はオペレーターが同乗して走行し、段階的に無人運転化へ移行する計画としており、これまで安全に運行を継続しています。
今後、構内で自動運転の実績を積み重ね、将来的に地域の貢献に繋げていきます
※EVとは、Electric Vehicleの略で、日本語では電気自動車と言います。近年、資源制約や環境問題への関心の高まりを背景に、電気自動車が注目を集めています。