2018年8月9日
2号機燃料取り出しに向けた対応状況
遠隔無人ロボットによるこれまでのオペレーティングフロア※開口部付近の調査の結果、ロボットの走行を妨げる大型の散乱物はないことが確認できました。
また、ロボットの汚染は前室内で行う有人でのメンテナンス作業に支障を与えるものではないことが確認できました。
このことから、今後オペレーティングフロアの残置物の移動・片付け作業や線量・汚染状況等の調査が実施可能であることが確認できました。
※点検や燃料の交換等を行う原子炉建屋の最上階
◇3号機燃料取り出しに向けた対応状況
使用済燃料プールからの燃料取り出しで使用するクレーンの試運転中に制御盤で確認された不具合については、故障した機器を交換し、7月14日の試運転にて正常に動作することを確認しました。
今後、燃料取り出しに向けて、プール内のガレキ撤去作業および作業員の技能向上のための実機訓練を行った上で、2018年11月中の燃料取り出し開始を目指し、安全最優先で準備作業を進めます。
◇原子炉格納容器内部調査、サンプリングおよび分析の検討状況
燃料デブリ※取り出しは、燃料デブリの性状や取り出し時の影響等の知見を拡充することが重要であり、そのために追加の原子炉格納容器内部調査(サンプリングを含む)を計画しています。
燃料デブリ取り出しに向けて、各号機において新たな知見を得るために、更なる調査を検討中ですが、2019年度には1、2号機の原子炉格納容器内部調査を行い、格納容器底部の堆積物の少量サンプリングを行う計画です。2020年度には2号機において、燃料デブリ取得量を増やしたサンプリングを検討しています。
また、3号機ついては、前回使用した水中遊泳式調査装置を活用した更なる調査の必要性を検討しています。
※溶けた核燃料が原子炉の構造物などと混ざり、冷えて固まったもの