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いちえふのいま

2020年3月18日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況

◇ 【1号機】燃料デブリ取り出し作業に向けて
〜アクセスルート構築作業のうち内扉1箇所目の施工が完了〜
これまで

原子炉格納容器内部調査に向けて、X-2ペネトレーション(以下、X-2ペネ)からのアクセスルートの構築作業を進めています。2019年5月23日に外扉3箇所への切削が完了しており、現在、内扉3箇所の切削作業を行っています。内扉の切削作業では、ダストモニタを増設し、ダスト濃度の監視を充実・継続しつつ、切削量を制限した上で作業を実施してきました。
※ X-2ペネトレーション:原子炉格納容器に出入りするための通路

X-2ペネからの原子炉格納容器内部調査のイメージ図と原子炉建屋におけるX-2ペネの位置
今回
内扉孔あけ時のイメージ図

 内扉で予定している3箇所中1箇所目(下図①)の切削作業を2020年2月12日に完了しました。また、2箇所目(下図②)については、ダスト飛散を抑制するための散水訓練等を実施し、準備が整ったことから、3月5日より切削作業を開始しました。

X-2ペネの内扉
これから

引き続き、作業にあたっては、ダストモニタでダスト濃度を適切に確認しながら、安全を最優先に、慎重に進めて参ります。また、3箇所目(上図③)については、1・2箇所目の作業実績等を踏まえて工程を精査して参ります。

◇ 【共通】メガフロートの着底に向けて
〜3月より移動開始〜
これまで

 メガフロートとは、鋼鉄製の人工浮島のことをいい、震災後に5・6号機の建屋内滞留水を一時貯留するために活用し、港湾内に係留していました。しかし、このまま係留する状況が継続した場合、津波発生時に漂流物になり周辺設備を損傷させるリスクがあることから、底上げした海底に定着・安定させ、さらに 物揚場ものあげば※として敷地を有効活用する工事を2018年11月12日から実施していました。
物揚場ものあげば:船舶を接岸して重量貨物を荷揚げする港湾の施設

今回

 ステップ1工事として、メガフロートを安定的に着底させるために海底に人工地盤材料を投入して築造した「着底マウンドの造成」や、船体を安定させるための重しとして貯留する「バラスト水の処理」、メガフロートの「内部除染」を2020年2月26日に、メガフロートの着底マウンドへの移動を3月4日に完了しました。
※ バラスト水:船体を安定させるための重しとして貯留する水

これから

 今後、ステップ2工事として、メガフロート内部にモルタルを充填する作業に着手していきます。作業中は港湾内の環境モニタリングを行い、異常のないことを確認した上で、2020年度上期中の津波リスク低減完了に向け引き続き安全を最優先に作業を進めます。

メガフロート 内部除染

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