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いちえふのいま

2020年4月24日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況

◇ 【1号機】燃料デブリ取り出しに向けて
〜アクセスルート構築作業のうち内扉2箇所目の施工が完了〜
これまで

原子炉格納容器内部調査に向けて、X-2ペネトレーション(以下、X-2ペネ)から調査用ロボットを投入するためのアクセスルート構築作業を進めています。これまで、外扉3箇所、内扉1箇所の切削が完了しています。内扉の切削作業では、ダストモニタを増設し、ダスト濃度の監視を充実・継続しつつ、切削量を制限した上で作業を実施してきました。
※ X-2ペネトレーション:原子炉格納容器に出入りするための通路

X-2ペネからの原子炉格納容器内部調査のイメージ図と原子炉建屋におけるX-2ペネの位置
内扉孔あけ時のイメージ図
今回

 内扉の2箇所目(下図②)の切削作業については、ダスト飛散を抑制するための散水を実施しながら作業を進め、2020年3月12日に完了しました。

X-2ペネの内扉
これから

内扉3箇所目の切削準備作業と並行して、切削が完了した孔からカメラを挿入し、原子炉格納容器内の干渉物切断に向けた事前調査を実施します。その後、早ければ4月中旬から3箇所目の切削作業を開始します。

引き続き、安全を最優先にアクセスルート構築作業を進め、2020年度下期の 内部調査開始を目指します。

◇ 【2号機】使用済燃料プールからの燃料取り出しに向けて
〜燃料取り出し用構台設置に向けた建屋周辺の整備〜
これまで

 使用済燃料プールからの燃料取り出しに向けて、ダスト飛散対策や作業員の被ばく低減、雨水対策等の観点から原子炉建屋上部を解体せず、原子炉建屋南側へ燃料取り出し用構台を設置する計画としており、建屋周辺の整備を行ってきました。
※ 構台:燃料取扱設備を設置する床やそれを支える足場、基礎

メガフロート 内部除染
今回

 燃料取り出し用構台設置の準備として、2020年1月から原子炉建屋南側にある 共用ボイラ建屋の解体作業を実施しており、現在も使用している2号機原子炉建屋 排気設備を設置しているエリアを残して3月23日に解体、撤去が完了しました。

メガフロート 内部除染
これから

 準備が整い次第、4月下旬から地盤改良工事に向け、震災後の大型クレーン配置のために設置した鉄骨や鉄板を撤去すると共に、盛り土及び地下構築物の撤去などを行います。

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