2021年11月17日
福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況(11月)
今回は、「1号機原子炉格納容器内部調査に向けたガイドパイプの設置作業の完了」と「1/2号機非常用ガス処理系配管の一部撤去に向けた飛散防止対策の完了」についてお伝えいたします。
◇ 【1号機】原子炉格納容器内部調査に向けたガイドパイプの設置作業の完了
これまで
1号機原子炉格納容器内部調査に向け、1号機原子炉建屋1階の所員用エアロックから調査装置を投入するためにガイドパイプの設置を進めてきました。
今回
2021年10月14日、調査装置のアクセスルート構築のためのガイドパイプの設置作業が完了いたしました。
これから
今後、調査装置(6種類の水中ロボット:ROV※)の設置作業を開始いたします。
引き続き、2021年度内の原子炉格納容器内部調査開始に向けて、準備作業を進めてまいります。
※ROV(Remotely Operated Vehicle):遠隔操作無人探査機
◇ 【1/2号機】非常用ガス処理系配管の一部撤去に向けた飛散防止対策の完了
これまで
1/2号機非常用ガス処理系配管( 以下、SGTS配管)については、今後予定している1/2号機廃棄物処理建屋の雨水対策工事、ならびに1号機燃料取り出し用大型カバーの設置工事の妨げとなることから撤去を計画しています。
SGTS配管は線量が高く、そのまま撤去すると放射性ダストが飛散するリスクがあるため、飛散防止対策を進めてきました。
今回
2021年9月26日、SGTS配管内への発泡ウレタン※の注入作業が完了しました。SGTS配管を切断したときに、発泡ウレタンが切断面のフタの役割を果たし、飛散を防止します。
※発泡ウレタンとは、ウレタン樹脂に発泡剤を加えて発泡させて作った断熱材や充填剤のこと。
これから
配管切断に向けた模擬訓練を繰り返し実施し、11月中旬より配管撤去作業に着手する予定です。
引き続き、安全かつ着実な作業に向け、準備を進めてまいります。