2022年8月19日
福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況(8月)
「多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)希釈放出設備および関連施設に係る設置工事」「廃炉作業の進捗をご確認いただくための視察、質疑応答・座談会へのご案内」をお知らせします。
◇ ALPS処理水の取扱いに関する実施計画変更認可の受領
福島第一原子力発電所のALPS処理水の取扱いについて、2021年4月に決定した政府の基本方針を踏まえ、ALPS処理水を海水で希釈して海洋放出するための設備設計や運用等について、2021年12月に「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画変更認可申請書」を原子力規制委員会に申請し、2022年7月22日に認可をいただきました。
また、2021年12月に福島県、大熊町、双葉町に「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉等の実施に係る周辺地域の安全確保に関する協定書※1(以下、廃炉安全確保協定)」に基づく「事前了解※2願い」を提出し、必要な安全対策の対応状況をご確認いただき、2022年8月2日に事前了解をいただきました。
事前了解にあたり示された「さらなる安全性向上のための措置や分かりやすい情報発信の取組みなどに関する8項目の要求事項」および、福島県知事、大熊町長、双葉町長からいただいた「汚染水発生量のさらなる低減」「汚染水処理に伴い発生する放射性廃棄物の適切な管理」等のご意見を重く受け止め、一つひとつ真摯に対応してまいります。
私たちは、ALPS処理水の取扱いに関する皆さまのご懸念やご関心に向き合い、ひとつひとつお答えし、当社の考えや対応について説明を尽くすことで、多くの方にご理解を深めていただけるよう全力で取り組んでまいります。
- ※1 福島第一原子力発電所の事故収束および廃炉に向けた取組みを安全かつ着実に進め、周辺地域住民の安全確保および敷地境界線量の低減による生活環境の回復を図ることを目的とし、2015年1月に福島県、大熊町、双葉町および当社の四者間で締結した協定。
- ※2 福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画の変更を伴う施設の新増設をする場合、廃炉安全確保協定に基づき、福島県、大熊町および双葉町に事前了解を得る必要がある。
着工するALPS処理水希釈放出設備は、①測定・確認用設備、②移送設備、③希釈設備、④放水設備です。
2022年8月4日より安全最優先で工事を行っており、進捗状況等については、今後お知らせしてまいります。
●各工事の工程
- ※ 工程は、今後の進捗等を踏まえて、見直すことがあります。
◇ 地域の皆さまへのご案内
地域の皆さまを対象に、福島第一原子力発電所構内の視察、質疑応答・座談会を開催しています。ぜひ福島第一原子力発電所の廃炉の最新状況を直接ご覧いただき、廃炉作業や汚染水、ALPS処理水などの疑問やご意見をお聞かせください。
- 申し込み条件(以下の基準を全て満たす方が対象となります。)
- 1. 18歳以上の方。
- 2. 2011年3月11日時点で以下の13市町村にお住まいの方、又は現在お住まいの方。
田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村、いわき市(上記市町村に勤務している方は個別にご相談ください) - 3. 東京電力廃炉資料館(双葉郡富岡町中央3丁目58番地)に現地集合できる方。
- 開催日程(募集人数 : 各日とも20名)
- 2022年10月15日(土)12:30~16:50 ※締切2022年9月22日
- 2022年11月12日(土)12:30~16:50 ※締切2022年10月21日
- 2022年12月17日(土)12:30~16:50 ※締切2022年11月25日
- 2023年 1月14日(土)12:30~16:50 ※締切2022年12月23日
- 2023年 2月11日(土)12:30~16:50 ※締切2023年1月20日
- 2023年 3月18日(土)12:30~16:50 ※締切2023年2月24日