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いちえふのいま

2022年11月17日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況(11月)

今回は、「3号機使用済燃料プール内の制御棒等高線量機器取り出しに向けた準備」「協力企業と当社が一体となった作業の安全向上に向けた取り組み」をお知らせします。

◇ 3号機使用済燃料プール内の制御棒等高線量機器取り出しについて
使用済燃料プール内の状況
  • 3号機は2021年2月28日に使用済燃料プールから全ての燃料取り出しが完了しています。
  • 使用済燃料以外の、制御棒や燃料ラック等「高線量機器」は、現在も使用済燃料プールに保管されており、環境への放射線影響のリスクを低減するため、取り出しを計画しています。
高線量機器の取り出しに向けて
  • 高線量機器の取り出しはクレーンを主に使用し、遠隔操作による無人作業で実施する予定ですが、一部は有人作業で実施します。
  • 遠隔操作の作業補助のため、過去に3号機の使用済燃料取り出し作業の際に設置した、燃料取扱設備に作業台車を設置します。
  • 有人作業としては、作業台車上で、プール内を移動するための吊具操作やワイヤ切断等の作業を実施します。
  • 実際の輸送容器を使用した一連作業の流れを確認し、準備が整い次第、高線量機器の取り出しを開始します。
  • 取り出した高線量機器は、3号機燃料取り出しに使用した構内輸送容器等を使用して、サイトバンカ建屋(※1)や固体廃棄物貯蔵庫へ輸送・保管します。
  • 作業時のダスト濃度の測定などしっかり行い、環境への放射性物質の拡散防止に努めます。
  • ※1 サイトバンカ建屋:使用済燃料プールに収納されていた高放射性廃棄物(制御棒等)を貯蔵する建物
◇ 協力企業と当社が一体となった作業の安全向上に向けた取り組みについて(危険体感訓練の実施)
危険体感訓練とは

福島第一原子力発電所では、過去に死亡災害や重大災害が発生したことを重く受け止め、安全対策の重要性と危険に対する意識を高めることを目的に、危険体感訓練を2015年3月から実施し、これまで協力企業の方々、当社社員延べ2万人が受講しています。

訓練内容は

主に当社社員が講師となり、現場作業に従事する協力企業の方々や当社社員に対して訓練を実施しています。以下は、訓練内容の一例です。

受講者の声

受講された方々の声です。
「日常の現場作業においては安全第一優先で災害防止に努めていますが、危険体感訓練を受講して、改めて日常に災害が潜んでいることを再認識しました。」「作業現場で当たり前に装着している落下防止装置等が実際にどのように働くかを体感することで、装備の重要性と災害の怖さを実感しました。」「この訓練では、机上や同僚から聞いた話で得た知識を体験することで、知識が経験として身につき、より現場で活かすことができると感じました。」
今後も、訓練を通して、人身災害等が発生する事例を実際に体感することで、作業者が現場での危険性と安全対策の重要性を認識し、日々の廃炉作業が安全に実施できるよう積極的に取り組んでまいります。

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