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いちえふのいま

2022年12月19日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況(12月)

今回は、「福島第一原子力発電所2号機燃料取り出しに向けた工事の進捗」「当社と協力企業が一体となった作業の安全向上に向けた取り組み」をお知らせします。

◇ 2号機燃料取り出しに向けた工事の進捗

2号機には使用済燃料プール内に615本の燃料が保管されています。この燃料の取り出しを2024年度から2026年度に開始する計画です。

燃料取り出し方法の検討
  • オペレーティングフロア(※)内の線量調査やダスト飛散対策、作業員被ばく、雨水対策等を総合的に評価し、原子炉建屋の南側に「構台」を設置、その上部に「前室」と呼ばれる部屋を設けることとしました。
  • 前室に「燃料取扱設備」を新設し、その燃料取扱設備を原子炉建屋へ出し入れし、燃料の取り出し作業や輸送を実施します。
  • ※ オペレーティングフロア: 原子炉建屋の最上階を指し、定期検査時には燃料交換作業などが行われるフロア
原子炉建屋内
  • 燃料取扱設備の設置工事に支障となるため、2022年8月22日から「燃料交換機操作室(FHM操作室)」の撤去を実施し、11月29日に完了しました。
  • 今後、「既設設備(空調ダクトや架台など)」を撤去する予定です。
  • 撤去作業は、重機を用いて遠隔操作により実施します。
  • 引き続き瓦礫飛散防止対策ややダスト飛散防止対策を徹底し、作業を進めます。
原子炉建屋外 ~原子炉建屋南側~
  • 2022年6月16日から原子炉建屋南側に構台の基礎工事を実施しています。
  • 構台基礎はコンクリート打設を2層に分けて実施する計画ですが、1層目のコンクリート打設は完了し、現在2層目のコンクリート打設を実施しています。
原子炉建屋外 ~福島第一原子力発電所構内~
  • 原子炉建屋南側に設置する「構台」は、作業員の被ばく低減の観点から、「低線量エリア」である発電所構内の非放射線管理対象エリアにおいて、2022年8月31日から組み立て作業を実施しています。
  • 2号機南側に運搬することを考慮し、このエリアでは、25ブロックに分けて組み立てます。現在7ブロックの組み立てが完了しています。
  • 構台の基礎工事完了後、2023年1月中旬から2号機原子炉建屋南側に運搬し、設置する計画です。

今後も、原子炉建屋内、建屋外ともに2024年度から2026年度の燃料取り出し開始を目指し、安全に作業を進めてまいります。

◇ 当社と協力企業が一体となった作業の安全向上に向けた取り組みについて
【安全衛生推進協議会の開催】
安全衛生推進協議会とは
  • 福島第一原子力発電所の廃止措置に係わる工事等を安全に進め、災害防止対策をはじめとする放射線管理対策や交通安全対策等に万全を期すことを目的に月に2回程度、安全衛生推進協議会を開催しています。協議会では、協力企業と当社間において工事や災害事例等について協議や情報共有を行い、日々の現場作業等における安全向上に向けて取り組んでいます。
  • 東京電力グループで発生した災害事例等について詳細に分析し、所内で新たな災害が発生しないように、発生経緯等について共有し、災害防止に努めています。
  • 机上の会議だけではなく、当社及び協力企業における合同現場パトロールを実施し、必要に応じ、指導やアドバイスを行います。

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