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いちえふのいま

2023年3月20日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況(3月)

飼育試験中のヒラメのトリチウム濃度を測定しました

現在、福島第一原子力発電所構内で飼育試験中のヒラメについて、「多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)を含む海水※1」で飼育したヒラメの体内のトリチウム濃度を測定しました。

  • ※1 トリチウム濃度を海洋放出する際の前提である1,500Bq/L未満とした海水
測定結果
  • ヒラメの体内のトリチウム濃度は約1日でALPS処理水を含む海水のトリチウム濃度の約80%程度まで上昇しますが、この海水の濃度を超えることはありませんでした。 (グラフ①)
  • その後、ヒラメの体内のトリチウム濃度はほぼ横ばいの状態となり、それ以上、濃度は上がりませんでした。( グラフ②)
  • 通常海水に戻すと、時間の経過とともにヒラメの体内のトリチウム濃度が下がりました。 (グラフ③)

今回の結果より、ALPS処理水を含む海水で飼育したヒラメの体内のトリチウム濃度が水槽の海水以上にならないこと、トリチウムは体内に留まり続けないこと、その後、通常の海水へ移した後に体内のトリチウム濃度が下がることを確認しました。
これは、過去に数多く国内外で行われた研究と同じ結果となります。
今後は、アワビについても同様に確認してまいります。

1号機 原子炉格納容器の内部調査を進めています

1号機では水中ロボット(ROV)※2により2022年2月から2022年6月に前半調査を行い、2022年12月から後半調査を開始しています。

  • ※2 遠隔操作無人探査機

引き続き、それぞれの調査結果を踏まえ、原子炉格納容器内の評価を進めてまいります。

資料提供:国際廃炉研究開発機構(IRID)

当社と協力企業が一体となった作業の安全向上に向けた取り組みについて格納容器の内部調査を進めています
○リスク回避策の実践・現場での改善

現場で作業が予定通りに進められているか、設備や安全対策、労働環境などに不適切な状況はないか等を管理者が確認するのはもちろん、作業者各自が安全に作業を進めるための確認を徹底しています。
また、現場での安全に関する良い事例や過去の不具合事例を他現場へ展開するなど、安全な作業現場を作るための改善を進めています。

改善例

過去に発生した操作スイッチへの誤接触による重要設備の停止事案を踏まえ、制御盤に保護カバーを設置し、再発の防止や安全につながる対策を徹底しています。

海域モニタリングの状況について

福島第一原子力発電所から、サブドレン・地下水ドレンの処理済水、地下水バイパス水、構内排水路の水を排水しています。セシウム137濃度やトリチウム濃度は、これまでと同様に日本全国の海水における測定値の変動範囲内で推移しています。

視察・座談会のお知らせを当社ホームページに掲載しました

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況(2023年2月10日時点)にてお知らせした、2023年度「視察・座談会」のお申し込み書類は右のQRコードよりダウンロードいただけます。

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