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いちえふのいま

2023年8月31日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況

「ALPS処理水の海洋放出」に関するIAEA包括報告書に関して

※IAEA(国際原子力機関)は、原子力分野での協力を進める世界の中心的機関。

日本政府から2021年4月に発表された基本方針に則り、IAEAによる「ALPS処理水の取扱の安全性」に係るレビューが2年間に渡って実施され、それらを総括する包括報告書が2023年7月に公表されました。
報告書の要旨におけるポイントをご紹介します。

IAEAはレビューを通じて、以下の通り結論づけた。
  • ALPS処理水の海洋放出へのアプローチ
    並びに東京電力、原子力規制委員会及び日本政府による関係する活動は関連する国際的な安全基準に整合的である。
  • 東京電力が現在計画しているALPS処理水の海洋放出が人及び環境に与える放射線の影響は無視できる。
放出前、放出中及び放出後もALPS処理水の放出に関して
  • 日本に関与することを責任を持って約束し、追加的レビュー及びモニタリングが継続予定であることは国際社会に追加的な透明性及び安心を提供するものである。
IAEAグロッシー事務局長コメント

この包括報告書は、国際社会に対し、処理水放出についての科学的知見を明確にした。
処理水の最後の1滴が安全に放出し終わるまでIAEAは福島にとどまる。ただとどまるだけではなく実施状況をレビューし点検・確認をしていく。


また、「ALPS処理水希釈放出設備及び関連設備」については設備の設置が完了したことから原子力規制委員会による使用前検査を受検し、7月7日に終了証を頂きました。検査結果をふまえ、関連設備や施設の保守管理、そして同設備を的確に運用するための各種訓練などを行っていきます。
引き続き、海域モニタリングの強化などの政府の基本方針を徹底するとともに、IAEAによるレビュー等の放出開始後の取り組みに対し、適時適切に対応していきます。

福島県浜通り13市町村の皆さまへ 視察・座談会のご案内

廃炉作業の現状やALPS処理水の海洋放出に向けた取り組みなど、廃炉現場をご視察いただき、ご理解を深めていただくことを目的として、新たに5・6号機側の高台に全長130mの「グリーンデッキ」を設置しました。
この「グリーンデッキ」からは、「ALPS処理水関連設備」や「5・6号機側の設備」「津波の影響で座屈したタンク」などがご覧いただけます。(併せて、従来から運用している1-4号機側の高台は「ブルーデッキ」という名称としました。)

地域の皆さまを対象に、「グリーンデッキ」をはじめとした福島第一原子力発電所構内のご視察、及び座談会を開催しています。
ぜひ「廃炉の最新状況」や「ALPS処理水関連設備」などを直接ご覧いただき、さまざまな疑問やご意見をお聞かせください。

〈お申込いただける方〉

  • 18歳以上の方
  • 2011年3月11日時点で福島県浜通り13市区町村※にお住まいの方、又は現在お住まいの方
  • 東京電力廃炉資料館(双葉郡富岡町中央3丁目58番地)に現地集合できる方

※田村市・南相馬市・川俣町・広野町・楢葉町・富岡町・川内村・大熊町・双葉町・浪江町・葛尾村・飯舘村・いわき市

【お問い合わせ先】

東双不動産管理(株)
事業運営部 視察運営グループ
Tel: 080-5555-7988
(受付時間:平日午前9時~午後5時、土日祝日を除く)
e-mail:1Fshisatsuzadankai@tepco.co.jp

海域モニタリングの状況について(8月10日時点)

福島第一原子力発電所から、サブドレン・地下水ドレンの処理済水、地下水バイパス水、構内排水路の水を排水しています。福島第一原子力発電所周辺の海域におけるセシウム137濃度やトリチウム濃度は、これまでと同様に日本全国の海水における測定値の変動範囲内で推移しています。

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