2024年1月17日
福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況
ALPS処理水の放出(第1回~3回)のまとめ
2023年度については、計4回の放出を計画しており、11月20日に第3回の放出が終了しましたので、お知らせします。
なお、第1回~3回の放出において、計画通り、国の規制基準を満たしていることを確認しております。
放出実績
ALPS処理水海洋放出設備および海域モニタリングの結果
- 放出前に「トリチウム」と「トリチウム以外の放射性物質」の濃度が政府方針に基づく放出の基準値を下回っていることを確認しました。
- 放出後の「トリチウム」と「放射性物質の主要核種 セシウム137」についての海域モニタリングでは「福島県沖の海水」の濃度は、概ね「日本全国の海水」で検出された範囲の濃度※1で推移しています。
設備点検
放出に関連する設備(移送設備、希釈設備 等)の点検を実施し、設備に異常が無いことを確認しました。「放水立坑」で防水塗装の膨れ(水槽の防水機能に問題はなし)を確認したため、補修を実施しました。
2023年度(第4回放出計画)
次回放出予定のALPS処理水のサンプリングを2023年12月22日に実施しました。
放出基準を満足していることを確認した後に、2月下旬から、第4回放出を開始する計画です。
2024年度に向けて
2024年度全体の放出計画については、取り纏まり次第お知らせします。
2024年度の放出のうち、第5回放出に向けたALPS処理水の測定・確認用タンクへの移送は1月から第6回放出に向けた移送は3月頃から実施する計画です。
※1:タンク群平均、2023年7月1日時点までの減衰を考慮した評価値
ALPS処理水の放出による敷地の確保について
~ 廃炉を安全・着実に進めるために、必要な施設の建設へ ~
2030年度頃までに約40万m3のALPS処理水を放出することで「約5~11万平方メートル」の敷地を確保する予定です。
また、将来的に約70万m3のALPS処理水を放出することで「約8~20万平方メートル」の敷地を確保する計画です。
※2:乾式キャスク仮保管施設、燃料デブリ保管施設の面積は「2019年9月27日第14回多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」時点の想定。
その他の施設も現段階の想定であり、今後の検討の進捗、新知見等により変わります。