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いちえふのいま

2024年9月17日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況(8月)

◇ 原子炉格納容器の内部調査について

原子炉格納容器の内部に存在する燃料デブリや、構造物等の情報は、今後の燃料デブリ取り出し工法の検討に必要な情報となります。これまでも原子炉格納容器内部にカメラや放射線測定器等を搭載した遠隔操作ロボットを投入し、原子炉格納容器の内部調査を行うとともに、得られた情報をもとに次の新たな調査を計画・実施してきました。

これまで実施した内部調査
  • 1号機は、ドライウェル(以下、D/W)※11階と地下1階、およびペデスタル※2内と幅広く調査を実施してきました。
  • 2号機は、燃料デブリ試験的取り出しに向けた調査を実施してきました。
  • 3号機は、D/W1階(CRDレール※3近傍)含む、主にペデスタル内の調査を進めてきました。
  • ※1 原子力圧力容器を包み込むフラスコ型の部分をドライウェル(D/W)と呼んでいます。
  • ※2 原子炉圧力容器を下部から支える、鉄筋コンクリート製の円筒状の構造物です。
  • ※3 原子炉の出力を制御するための「制御棒」を動かす装置の交換等に使用していたレールです。
各号機の主な内部調査実施状況

今後の調査では、1号機と3号機の原子炉格納容器内部の情報取得を拡充していく計画です。

◇ 今後の1号機・3号機 原子炉格納容器内部調査の計画について

燃料デブリの試験的取り出しの初号機となる2号機に続き、1号機と3号機についても燃料デブリ取り出しに向けた原子炉格納容器の内部調査を拡充していきます。
具体的には、原子炉圧力容器の内部調査に繋がる調査や、堆積物の流出範囲の確認、および堆積物の組成に関する情報を取得していく計画です。

1号機 改良型小型ドローン等による調査
3号機 マイクロドローン・ファイバースコープ等による調査

原子炉格納容器の内部調査は、燃料デブリの取り出しのみならず、事故時の解析にも重要な情報となります。
調査を行う際には、周辺環境に影響を与えないよう、安全を最優先かつ慎重に作業を進めていきます。

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