1 FOR ALL JAPAN 廃炉のいま、あした

新着情報

いちえふのいま

2025年1月22日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況

◇ ALPS処理水の海洋放出に係る放出開始後1年間の放射線環境影響評価(運用段階)の評価結果について

当社は、2021年4月に政府によるALPS処理水に関する「基本方針」の決定を受け、海洋放出前の設計段階および建設段階でIAEA(国際原子力機関)の安全基準文書類に基づく放射線環境影響評価を実施し、その結果から「海洋放出した場合の人および環境への放射線の影響は極めて小さい」ことの確認を行い、そのことを公表しています。

2023年8月24日にALPS処理水の海洋放出を開始し、2024年8月をもって1年が経過したことから、放出開始後1年間の実績データに基づいた放射線環境影響評価を実施しました。今回はその評価結果についてお知らせします。

ALPS処理水海洋放出後の放射線影響評価の結果

海洋放出前に行った評価と同様、線量限度や線量目標値、また国際機関が提唱する生物種ごとに定められた値を大幅に下回る結果となり、人および環境への影響は極めて小さいことを確認しました。

出典:放射線医学総合研究所 他

ALPS処理水海洋放出後のモニタリング結果(トリチウム)
  • 港湾外3km圏内など放水口に近い調査点では、放出中にトリチウム濃度の一時的な上昇が想定の範囲内で見られるものの、放出開始にあたって設定した指標などに比べて低い濃度です。
  • 沿岸の20km圏内・20km圏外と放水口から離れるにつれてトリチウム濃度の上昇は見られなくなり、希釈放出されたALPS処理水は想定通り海洋で拡散希釈されているものと判断しています。

当社は、ALPS処理水海洋放出の実施にあたり、周辺環境に与える影響等を監視しつつ、万が一故障や停電などにより希釈設備等が機能不全に陥った場合や、日々のモニタリングから通常と異なる状況と判断した場合には、安全に放出できる状況になったと確認できるまで放出を停止します。引き続き人および海生動植物の安全確保に最善の努力を尽くしていきます。

このページの先頭へ↑