1 FOR ALL JAPAN 廃炉のいま、あした

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いちえふのいま

2025年11月13日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況

地域の皆さまとともに進める廃炉
福島の地で廃炉関連産業が活性化することで、雇用や新しい技術が生まれ、復興につなげていく

当社は、「復興と廃炉の両立」を大原則に掲げ、地域の皆さまとともに廃炉事業を着実に進めていくことが重要であると考えています。こうした思いのもと、地元企業さま新規参入受注機会の創出取り組んでいます

主な取り組み❶ ~廃炉スタディツアー~
  • 地元企業さまに廃炉の現状を視察いただき、今後の事業活動の参考としていただくことを目的に、福島廃炉関連産業マッチングサポート事務局※1登録企業を対象に、福島第一原子力発電所視察会を開催しています
  • 参加いただいた地元企業さまからは、「福島第一原子力発電所の状況がよく理解できた」「今後、廃炉関係でお手伝いできる分野の参考となった」等の声をいただいています。

廃炉スタディツアーの様子

  • 廃炉事業に関心のある地元企業さまの参入支援を行う相談窓口として、公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進機構、公益社団法人 福島相双復興推進機構、当社の三者にて共同運営。
主な取り組み❷ ~中長期発注見通しの作成・公開~
  • 地元企業さまが、より積極的かつ計画的に廃炉事業へ参入いただけるよう、向こう10年程度の主要な廃炉作業の流れを示した「廃炉中長期実行プラン」に基づき、今後の発注予定案件を「中長期発注見通し」として毎年度とりまとめ、同事務局ホームページに掲載しています。
  • 発注予定案件については、作業内容や作業エリアに加え、環境条件、工期、発注予定時期を記載しています。
    また、地元企業さまの参入が見込まれる作業は「地元企業の候補作業」としてわかりやすく記載しています。

中長期発注見通し

福島廃炉関連産業マッチングサポート事務局による成約実績

こうした取り組みを通じ、同事務局に登録いただいている地元企業さまの成約件数は、これまでに延べ1,730件※2となっています。

  • 2020年7月(福島廃炉関連産業マッチングサポート事務局設立)以降、2025年10月末時点までの件数となります。
~ 復興と廃炉の両立に向けた福島の皆さまへのお約束 ~

今後も、地元企業さまが継続的に廃炉事業へ参入いただけるような環境整備を進めるとともに、関係機関との連携を強化しながら、「お約束」に基づく取組み着実に実施してまいります。

「復興と廃炉の両立」については、こちらもご確認ください。▶

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◇ 廃炉事業での地元企業さまの活躍状況

廃炉作業の現場では、地元企業さまの積極的な参入により、廃炉の着実な進捗に大きく貢献いただいています。そうした地元企業さまの取り組みの一例を紹介します。

主な活躍状況❶

日本海溝津波対策防潮堤工事では、4号機南側プロセス主建屋周辺の狭隘で施工条件の厳しいエリアにおいて、地元企業さまが工事を担当しました。当該エリアは敷地境界に近くセキュリティ関連設備もある等の課題もあり、その解決や調整に積極的に取り組んでいただき、期日通りに工事を完遂いただきました。

日本海沿岸の原子力施設を上空から撮影した画像。
主な活躍状況❷

5/6号機側のエリアの防潮堤対策工事について、地元企業さまが工事を担当しました。
本工事は、社会的な関心が高いALPS処理水希釈放出設備の重要設備を守るための防潮堤工事でした。
工程の順守が大きく期待される中で、積極的に工期短縮の検討をする等、工事を円滑に進めていただきました。

舗装道路沿いに設置された防潮堤と、奥に見える5/6号機東側電気品建屋を示す画像。
主な活躍状況❸

減容処理設備では、建設時にも携わっていただいた地元企業さまが、設備の運用・保守を担当しています。
運用から保守までを一貫して実施いただいているため、機器トラブル発生時の対応等が効率化されました。さらに、専用治具の開発により作業時間が大幅に短縮され、設備の稼働日数の向上が実現されました。

減容処理設備制御室内で、作業員が複数の監視モニターとシステム画面を操作している様子。

現在も多くの地元企業さまに廃炉事業へ参入いただき、各現場において重要な作業を担っていただいております。当社は、こうした地元企業さまとの連携を通じて「復興と廃炉の両立」の実現を目指しており、今後も地元企業さまの強みや得意とされる分野を丁寧にお伺いしながら、地域の皆さまとともに廃炉事業を進めてまいります

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