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いちえふのいま

2025年12月17日

福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況

◇ 廃棄物削減の取り組み ~4号機 燃料取扱機の有効活用~

4号機の使用済燃料取り出しのために2013年に設置した「燃料取扱機」は、廃炉作業で発生する廃棄物削減の観点から、メーカー工場へ輸送して改造を行い、1号機で再利用することで機器の有効活用をしていきます。

燃料取扱機とは

燃料取扱機は、使用済燃料プールで貯蔵している燃料を燃料ラックから取り出し構内用輸送容器へ装填するための機器です。

4号機の燃料取扱機を施設内で撮影した写真。緑色の大型機器で、重量は59トン、全長約16m、高さ約7m。作業用のプラットフォームや手すりが備えられており、燃料の搬送・操作に使用される。
燃料取り出し作業の様子を示す複合画像。左は4号機で燃料取扱機を操作する作業員の写真、右は燃料ラックから構内用輸送容器へ燃料を移送する工程を示す模式図。
燃料取扱機の有効活用

4号機の燃料取扱機の有効活用にあたっては、1号機の仕様に合致しない、または経年劣化等から再使用が困難な箇所のみ新規製作とし、それ以外の箇所については可能な限り再利用します。
1号機に有効活用することで、新規製作した場合に比べ燃料取扱機1基分の廃棄物削減できます。

使用済燃料プール上に設置された燃料把握機の構造図。横行台車、走行台車、補助ホイスト、制御盤、操作盤、ケーブルリールなどの主要機器が示されており、赤字で有効活用部材(主にフレーム材)も明記されている。
有効活用にあたって、考慮すべきポイント
  • 法令に基づいて機器を運搬する。
  • 持ち出した機器類は、メーカー工場から福島第一原子力発電所に全て再送する。
  • 有効活用しない電気・計装部品、燃料把握機等は、搬出せず構内に保管する。
  • 「東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則」に基づき表面汚染密度限度の1/10を超えないことを確認した上で構外に搬出する計画です。

燃料取扱機の運搬にあたっては、陸上輸送が可能な状態に分解するとともに、除染および線量測定を行います。事前の表面汚染密度測定により搬出基準を満たしていることを確認した上で、 福島第一原子力発電所からの搬出を開始しました。

◇ 1号機 大型カバー設置工事の進捗状況 ~可動屋根を設置し2025年度内の工事完了を目指す~

1号機では、原子炉建屋への大型カバーの設置工事を進めています。11月7日には、建屋上部を覆う可動屋根を設置する工事を開始しました。

環境へのダスト飛散を防止する大型カバー
左側は屋根設置前の建屋構造を示す写真で、ボックスリング、上部架構、下部架構が確認できる。右側は空撮によるガレキの状況を示し、使用済燃料プールの位置が明示されている。

1号機 使用済燃料プールから燃料を取り出すには、事故で発生したガレキを撤去する必要があります。大型カバーの設置は、ガレキ撤去時の放射性物質を含むダスト飛散防止を目的としており、可動屋根の設置をもって完了します。

可動屋根の構造図。6ブロックで構成され、両端の①⑥ブロックが固定され、中間の②③④⑤ブロックが南北方向に可動する。足場と支持構造も描かれている。
可動屋根の設置方法
  • 線量が低い発電所構外で組上げた可動屋根は、各ブロック(1ブロックの重量:約38t~約103t)ごとに1号機周辺まで多軸特殊車両で輸送し、大型クレーンで吊り上げ設置していきます。
  • 最初に固定屋根❶を南側端部に設置します。可動屋根❷~❺の設置にあたっては、後続のブロックを設置する作業スペースを確保するため、ボックスリング上に設置してから南側に移動させます。
  • 超重量物や長尺や幅広等の大型貨物の輸送が可能な、車輪が64輪ある特殊大型車両(車幅:約6m、長さ:約16m)。
建方Step
  1. 固定屋根(南)
  2. 可動屋根
  3. 可動屋根
  4. 可動屋根
  5. 可動屋根
  6. 固定屋根(北)
大型の可動屋根構造を多軸特殊車両と運搬用架台で輸送している様子。屋根は構外作業中で、組み立てまたは積み込みの工程を示している。
大型クレーンと走行装置を用いて、可動屋根②をボックスリング上を南側へ移動させる構造図。固定屋根①や吊り天秤などの主要部材も示されている。

引き続き安全最優先工事を進めていきます。なお、工事の進捗状況は
「福島第一原子力発電所ライブカメラ」で確認できます。

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