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いちえふのいま

2026年10月21日

福島第一原子力発電所の廃炉作業の進捗状況

◇ 2号機原子炉建屋において、2026年10月2日からロボットアームを用いた原子炉格納容器(PCV)の内部調査・試験的取り出しに着手しました。
  • 福島第一原子力発電所1~3号機の原子炉格納容器(以下PCV)の内部には、事故の際に原子炉圧力容器から溶け落ちた燃料デブリが存在します。
  • 当社は、これらの燃料デブリの取り出しに向けて、PCV内部の状況や燃料デブリの性状を調査しています。
  • 10月2日に、様々なツールに交換可能な先端構造により、従来より広範囲で多項目の調査が可能なロボットアームを用いた内部調査・試験的取り出し作業に着手しました。
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋の外観。燃料デブリ取り出しに向けた設備が設置された建屋を示している。
原子炉格納容器(PCV)内で使用するロボットアームの概念図。映像や3次元データの取得、燃料デブリの試験的取り出しを行い、6つの関節によって広範囲のデータ取得が可能であることを示している。
◇ 今後、ペデスタル開口部へのアクセスルートを構築し、内部調査や燃料デブリの試験的取り出しを実施する予定です。何かあればすぐに立ち止まるなど、安全を最優先に作業を進めます。
  • 今後の作業としてアクセスルート構築、3次元形状データ取得、デブリ採取、その他データの取得を実施する計画です。
  • 下記の図で示す全工程で約6カ月を計画していますが、現在はまずアクセスルートの構築作業を進めています。
燃料デブリ取り出しに向けた作業工程フロー。アクセスルート構築、3次元形状データ取得、燃料デブリ採取、映像データ取得、γ線量測定、中性子カウントの順に実施する。
アクセスルートの構築作業とは

ロボットアームの先端がペデスタル内部(右下図赤字)にアクセスするための障害物となっている、①CRDレール※1や開口部付近②の箇所にある電線管などを研磨材を混ぜた水を高圧で噴射することで切断します。

  • 原子炉の核反応を制御する装置(CRD)を交換するためのレール
ロボットアーム先端のワンドをPCV内へ挿入し、ペデスタル内部へ誘導して調査・作業を行う様子を示した概念図。
◇ 2号機の内部調査・試験的取り出しに使用するロボットアームおよび先端ツールを紹介します。
ロボットアームの構造と設置方法

放射性物質を漏えいさせないように、ロボットアームを格納したエンクロージャ※2をPCVの貫通孔に接続します。

  • ロボットアーム:全 長 約22m(ワンドを除くと約18m)/重さ 4.6t
  • エンクロージャ:大きさ 約2.4m✕約8.8m✕高さ約2.0m/重さ 約30t(アーム・双腕マニピュレータ等を含む)
PCV内部で使用する双腕マニピュレータとロボットアームの構成図。ワンドや各種先端ツール(切断ツール、3次元形状計測、カメラ、ガンマ線量計、金ブラシ型、真空容器型)を用途に応じて交換し、内部調査や燃料デブリの試験的取り出しを行う。
先端ツールの交換

遠隔でエンクロージャ内部の双腕マニピュレータを操作し、ロボットアームの先端ツール交換を行います。

双腕マニピュレータの遠隔操作訓練の様子と、エンクロージャ内部に搭載された双腕マニピュレータの構成図
  • 放射性物質を外部へ漏らさないための脱着可能な隔離部屋。放射性物質をエンクローズ(封入)するという意味でエンクロージャと呼んでいます。
  • 遠隔で二つの腕を操作し、先端ツールを交換します。マニピュレート(操作)するという意味で双腕マニュピレータと呼んでいます。
  • 正式名はX-6ペネトレーションと呼ばれるPCV内部の機器を交換するための貫通孔。
  • 先端に機能を付与できる棒状の物体という意味で「ワンド」と呼んでいます。

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