2026年4月20日
福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況
◇ ~今後の本格的な燃料デブリ取り出しに向けて~ 3号機 原子炉格納容器 内部調査を実施しました
手のひらサイズの「マイクロドローン」を使用した原子炉格納容器(以下、PCV)内部調査は、2026年3月5日に開始、計画通り11日間実施し、3月19日に完了しました。
内部調査の概要
調査期間中は、マイクロドローンを1日2回(最終日は1回)1機ずつ飛行し、合計21回の飛行調査によりPCV内1階のペデスタル外側と内側の映像を取得しました。
- ペネはPCVへ通じる貫通孔(ペネトレーション)の略称
今回は現状3号機で使用可能なX-53ペネ(直径14cm)を使用し調査を行いました - PCVを下部から支える鉄筋コンクリート製の円筒状の構造物です
- CRDは制御棒駆動機構(原子炉内の出力を調整する、制御棒(CR)を炉心へ出し入れするための装置)であり、CRDハウジングはそのCRDを収納している円筒状の構造物です
- X-6ペネに繋がっているレールでCRDの交換等に使用されていました
- 制御棒(CR)が円滑に上下に出し入れできるよう案内・支持する円筒状の構造物です
調査期間中に、敷地境界モニタリングポストのデータに有意な上昇はなく、周辺環境への放射線影響はありませんでした。また、通信状態を確認しながら安全に飛行させることでマイクロドローンの墜落等も発生しませんでした。
◇ PCV ペデスタル内側の状況について
ペデスタル内上部では、CRDハウジング等に傾きや変形はあるものの、大部分は既存の位置付近に残っていました。一部は脱落しており中心から南東にかけての上部方向には空間を確認しました。
- 概略図の撮影箇所は、おおよその位置を示しています。また、写真中の構造物の名称についても現段階の推定となります
- 飛行しているドローンが撮影した映像から切り取ったものをつなげたパノラマ画像です
3号機 マイクロドローン調査動画を当社ホームページに掲載しています。こちらも是非ご覧下さい。
ペデスタル内
原子炉圧力容器底部付近
今回の調査で取得した映像から、落下・変形した構造物の特定や、点群化(3次元データ化)、線量率の推定を行い、本格的な燃料デブリ取り出しに向けた検討に活用していきます。