2018年1月15日
増田CDO※、内田所長からのメッセージ
新年あけましておめでとうございます。
年末年始も作業に携わっていただきましたみなさん、本当にありがとうございました。
今年は震災後7回目のお正月となりましたが、昨年の1Fは「いよいよ廃炉の核心となる作業が始まった」という手ごたえをつかんだ年であったと感じており、みなさんの日ごろの努力に重ねて御礼申し上げます。
昨年8月以降、サブドレンに関するトラブルなどをいくつか連続して起こし、周辺地域のみなさまをはじめ、広く社会のみなさまにご心配をおかけしてしまいました。私たちは、帰還や復興が進む中で、地元の方々に安心してお戻りいただけるように1Fを安定させること、そして1Fで起きていることを「伝える」のではなく、「伝わる」ように工夫することが重要であると考えています。
今年は、いよいよ廃炉の核心に近づく仕事が増えてきます。まず今月から2号機の格納容器の中へカメラを投入して格納容器底部の調査を実施します。昨年の調査の経験も踏まえて色々と改善も図っています。また、3号機では今年の中盤から使用済燃料プールより燃料取り出しに着手します。そのためのカバー設置も2月に完了する予定です。
私たちは、1Fで働く6000人が心をひとつにして誇りを持って廃炉に取り組むことこそが、廃炉を安全に進めることができる道であると確信しています。これから30年40年にわたってみなさんが安全、安心して働ける「普通の現場」になるように、作業環境の改善と基礎基盤の整備も継続して進めていきます。1Fの廃炉を安全着実に進め、明るく楽しい職場となるように力を合わせて頑張りましょう。
今年もよろしくお願いいたします。ご安全に!
※CDO:Chief Decommissioning Officer(廃炉・汚染水対策最高責任者)